タナゴとともに…

タナゴを中心とした日本産淡水魚の混泳飼育日誌を書いています

AQUATIC SCENE


アクアプランツ等(書籍紹介コーナー)のマリン企画の本を読んでいて、以前から見てみたいなぁと思っていたのがこの本です。
まだ全て見終わったわけではありませんが、初版が1986年となっていてビックリしました。


内容からすると、ベースは有茎草の密植型レイアウト(ダッチスタイルとまではいかない)ですが、それだけにこだわっているだけでなく、魚・水草を地域別に揃えたレイアウト集といったところでしょうか。


現在は、ネイチャーアクアリウム(以下、NA)が流行っていて、NAを意識して作られた作品は見ていてとても美しいのですが、ひとつだけ違和感を覚える点としては、視点がかなりの鳥瞰であって海原や水面を水草で作ってあって魚が鳥のように見える水景が見られる(勿論全ての水景がそうではありません)ことです。
そういう点で、この本は古いというのもありますが、本当の意味での水中での景観(=ほんとの水景?)でレイアウト集が構成されている点は共感できました。


この本で著者の方も書いていますが、地域別に揃えたといっても実際にはありえない魚・水草の組合せなのも確かです。
また、古いため底床初期肥料にイニシャルD*1
という今では恐らく販売されていない肥料が使われていたり、当然ソイル系底床材はありません。


私はここまで古いことを知らずに購入してしまいましたし、あまり扱ってるところもなさそうなので、正直皆さんにお勧め出来る本では無いかもしれません。
我が家の日淡水草水槽は地域性のかけらもありませんが、感じが(時代が)少し似ているかなということでご紹介です。

*1:漫画?GLASS BOXさんのHPによれば、テトラ製の粉末タイプでカリウムが主成分のようです。