タナゴとともに…

タナゴを中心とした日本産淡水魚の混泳飼育日誌を書いています

田んぼに魚を登らせる

メダカはどのように危機を乗りこえるか 田んぼに魚を登らせる [ 端憲二 ]
「メダカはどのように危機を乗りこえるか―田んぼに魚を登らせる」
今回ご紹介する本は飼育本ではありません。
農業土木学博士である著者が田んぼに遡上する魚類の保護と現在の稲作の方式をどうやって両立させていくか研究された成果を記した本です。
内容は田んぼの用排水方式の変遷から登る魚たちの特徴、どうやって田んぼに登らせ、守るかなどで、素人の私にも非常に読みやすい内容でした。
アクア的にも水草(葦なども含めて)は硝酸態窒素よりもアンモニア態窒素を優先的に吸収するとか、硝酸態窒素の吸収(田んぼの水の浄化)には糸状藻類(アクアでいう糸状コケ)が大活躍しているなど、興味深い内容が多かったです。