タナゴとともに…

タナゴを中心とした日本産淡水魚の混泳飼育日誌を書いています

水温33℃

水温33℃。これが日淡水草水槽の今の水温です。
室温から5℃、キャビネット内温度から3℃高い数値です。
同じリビングの金魚水槽が30℃弱ですから、かなりの異常値です。
よくこれで高温に弱いとされる日淡魚や水草が大丈夫だなと私も思うくらいで、溶存酸素量が多くなるオーバーフローシステムにたぶん助けられているのだと思います。

狙っていた作戦が大失敗

実は無策のままここまで来てしまったわけではありません。
日淡水槽の水温上昇に主な熱源は、

  • 水中ポンプ(エーハイム1260)
  • 蛍光灯(アクシーツイン36Wx4灯)
  • 最初の作戦時にはありませんが、殺菌灯とイーロカポンプも熱源となるでしょう

であるので、無策だとキャビネット内温度+2℃くらいになることは把握していました。
そして色々と考えた末の結論が「オーバーフローシステムをうまく利用した気化熱式冷却法」でした。
イメージはこんな感じです。


オーバーフローシステムはポンプで汲み上げた水が溢れて濾過槽に落ちてくるだけのシステムのため、濾過槽と本水槽は空気も十分に行き来することが可能です。
濾過槽をうまく密閉して、ポンプ付近からうまく空気を送り込むことができれば、図の青いラインが示すように濾過槽を逆流した空気はウールボックスを通過して、排水パイプを通って本水槽へたどり着き、ガラス蓋の開口部2箇所から排気できるだろうと考えました。

こうすると、非常に大きな水との接触面積が確保できるので、蒸発は激しいでしょうが、キャビネット内温度と同等ぐらいまでは下げられるのではないかと考えました。
早速、市販のスポットファンを写真のように改造して設置してみました。

ですが、設置から一晩あけた翌日の朝、キャビネット内の温湿度計を見ると、
「湿度85%」。
濾過槽部分もメンテナンスがある以上、完全に密閉することができずキャビネット内に湿気が残ってしまったのだと思います。
これでは送風する空気の湿度が高いのでほとんど気化しないのではないでしょうか。

キャビネット内の換気

というわけで、キャビネット内の換気をどうするかを考え始めたのが今月初めです。
何故、我が家のキャビネット内に湿気がこもるかというと、この水槽、実は設置時に致命的な失敗をしています。
キャビネットを壁に近付け過ぎてしまい、指1本分も通れないほどになってしまいました。
いまさら動かすこともできず、指一本通らない隙間にどうやって風を送るか3週間考えた結果、やっと思いついたのが、


昨年活躍したクロスフローファンを使用してキャビネットと壁の隙間をスポンジで埋めるようにして漏れを防いだ結果、流量は少ないながらも確実にキャビネット内の空気を排気することができるようになりました。
元々PC用の冷却ファンなので以前はPC用の電源ユニットを使用していましたが、さすがに大きすぎるのでコンパクトなDC12V出力のAVRを使うことにしました。
(定格電流1Aの20%なので発熱的にも問題ないと思います)
本当は冷却能力の検証をしたいところですが、まずはキャビネット内湿度に注目したいと思います。


寝ぼけて一部変な文章がありましたので修正しました(2008/7/25)