タナゴとともに…

タナゴを中心とした日本産淡水魚の混泳飼育日誌を書いています

導電率

サブ日記の方にも書きましたが、4月からがらりと職場環境が変わって金曜以外は帰宅は毎日深夜になってしまい、ますますアクアに割ける時間が減ってしまった今日この頃です。
本日、子供達の誕生日会を開いたので、週末には久しぶりに両水槽に手を入れました。



金魚水槽は2週間ぶり、日淡水槽は3週間ぶりのメンテナンスでしたが、生体はどちらも変化はありません。
普段と違うことといえば、金魚水槽では給排水パイプの清掃をしたついでに排水側のホースを新品に交換しました。
1年と11ヶ月ほど使用したわけですが、結構硬化するものですね。
吸水側もばらしたので本当は交換したかったのですが、予備が足りずに断念しました。
念入りに再接続しましたが、硬化したホースの接続ミスで水漏れなどが発生しやすいようなのでなるべく早く交換したいところです。


続いて日淡水槽ですが、レイアウト上の大きな変化としては旧日淡水草水槽で使用していた石(日光で拾った)をこの水槽にも入れてみました。

移植後かなり渋かったクリプト類もウェンデュラータレッドとルテアは調子を取り戻しつつあるので、これからに期待です。

前回の日記でご紹介したシュータのようなものも結構伸びて先端はこのような感じで依然として伸び続けています。
花が咲いたり葉が出始めたりはしないので、いったいどうしたものやらとちょっと持て余している状態です。

導電率

で、本日のお題ですが、先日導電率計を手に入れました。
導電率[S/cm](ジーメンスパーセンチメートルと読む)とは抵抗率[Ω・cm]の逆数で電気の流れ易さを表す指標です。
私が入手したものはアクア用ではありませんが、液体(通常は電解物質の水溶液)の導電率を測る計測器です。
アクア用途ではTDS(総溶解固形物)メータなどといって流通していて(単位はppmです)、主にRO(逆浸透膜浄水器)水の不純物含有度合いを測る測定器ですが、やっていることは一緒のようです。
ここでは私の持っている導電率[S/cm]で話を進めます。


液体中での電気の流れは金属でいうところの電子ではなく、水の電気分解をイメージしていただきたいのですが、イオンが担っています。
純粋な意味での水(H0)は意外にも電気を流しにくく、理論上は0.0548μS/cmで高純度の純水で大体0.06μS/cm以下だそうです。
また、実際にROを通した水の導電率は1μS/cm程度であり、普通はこのレベルを純水(蒸留水)と呼んでいるようです。
これらの純水に様々な電解物質が混ざることにより導電率はどんどん上昇するわけです。
身近な水の導電率では、水道水などは塩素が支配的で100〜200μS/cm(我が家は177.5μS/cm)、またおいしい水では各種ミネラルの影響で400〜700μS/cmだそうです。
さらに誰が調べたか定かではありませんが、アクアショップの一般的な水槽水の導電率は0.2〜0.6mS/cm(単位が今までとは違います)で、グッピーなど粗塩を投入している水槽の水は5〜10mS/cmなんて情報もありました。


そこで我が家の状態はというと…


水換え前が0.529mS/cm、水換え後が0.464mS/cmという結果でした。
だから何?と聞かれると見も蓋もなくなってしまいますが、pHなどと同じで硝化菌の働きで硝酸が増えれば飼育水が酸性に傾くように、導電率も硝酸イオンの影響で導電率が増えるのは確かです(水換え後に導電率が下がる)。
しかし、導電率は硝酸イオン以外の全てのイオンの影響(pHと同じで二酸化炭素にも十分)に左右されますので、一概にいくつだから良い飼育水とは言えないんですね。
現状ではたったの2回しか測っていないのでなんとも言えませんが、以前冷却ファンの効果を調べたようにデータを溜めて、自分なりの交換基準みたいなものを作れればなぁと思っています。