タナゴとともに…

タナゴを中心とした日本産淡水魚の混泳飼育日誌を書いています

水温調査 第一報

7月1ヶ月の水温を調査するということで始めた水温調査ですが、測定が完了したのでとりあえず第一報ということで報告します。
まず簡単に調査項目を説明すると

  • 測定期間:7/01 0:00〜7/31 23:50までの10分間隔に測定したデータ4464個
  • 測定対象:リビングに設置の日淡水草水槽
  • 測定箇所:水槽右横での室温および湿度、水槽中央背面側中段の水温および直下の底床温度
  • 測定器 :佐藤計量器製作所製温湿度ロガーおよび温度ロガー
  • 測定精度:温度26℃の時、±0.56℃
  • 冷却機器:ファン用サーモ+PC用クロスフローファン
  • 備考  :ガラス蓋設置の上大きい開口部は自作のビニル製蓋で目張り、照明はリフトアップ

となります。
まだ現時点ではデータを吸い上げただけで、データをどう料理するか決めてませんが、とりあえず1ヶ月間の室温と水温の推移は下図のようでした。


まず、水温が25℃から26℃をいったりきたりしているのは、観賞魚 小動物 犬 猫 爬虫類 ペット用品 ジェックス株式会社製のファン用サーモFE-101の特性です。
通常、このようなスイッチの役割をする製品にはオンとオフが連続的に入れ替わる「チャタリング」という現象を防止するため、ヒステリシスという特性を持たせています。
そんなことは製品仕様に書いてあるわけではないのですが、結果的に約1℃のヒステリシスがあることが分かりました(26℃でファンがスタートし、25℃でファンが停止する)⇒これを勝手に「能動領域」と呼ぶことにします。
たまに26℃を突き抜けていますが、7/22くらいまではおそらく水槽のメンテナンスを行うためにファンを強制停止にしたときだと思われます。
最後の1週間は我が家の冷却ファンによる調整能力を気温が超えてしまったということです⇒これを「飽和領域」と呼ぶことにします。
最高室温が29.6℃のときに最高水温27.6℃を記録していることから、この水槽の冷却システムは約2℃の冷却効果があることが分かりました。

仮説(あくまで我が家の場合)
  • 人が家にいる場合、リビングのエアコン稼動により室温は28℃以下に下げられるため、冷却システムは能動領域での動作となり、水温は25〜26℃の間でコントロールされる。
  • 人が家にいない場合、室温の上昇で28℃以上になると冷却システムは飽和領域での動作となり、水温は室温-2℃程度となる。



まあ、堅苦しくなりましたが、ガラス蓋密閉の環境でPC用クロスフローファンはよく頑張っていると思います。